
まるいゆめ!占い師やってます。
みなさんが、よく親しんでいる「12星座占い」、実は太陽のある星座で運勢を占っています。
またホロスコープ(星占い)の一部だけである太陽のみで、金運や恋愛運、一日の価値観を占うのは、無理があると言えます。
また性格を占う際も太陽は、人格の一部しか表していません。
本当の太陽は、自己の可能性を輝かせるための「人生の目標」を示しています。
この記事で分かることは…
- 太陽は人生の目標であり、そこに向かって自分作りをしていく
- 成長するに従って、社会的な人格が形成される
- 女性の場合、太陽の時期を飛ばして、開発しない人がいたり、結婚相手に託す人もいる
- 太陽は地球の投影であり、実際の太陽ほどの力はない
太陽は人格の一部
12星座占いでは、性格や恋愛運まで、太陽の位置する星座で占うのが一般的です。
しかしホロスコープで根本的な性格は「月」で見ますし、恋愛の傾向は「金星」で読みます。
太陽は人格を構成している一部であり、そこまで万能な天体ではありません。
だとしたら「月」と「太陽」の性格は、何が違うのでしょうか。
「月」は生まれた時に形成された、無意識で自動的に繰り返されやすい性格です。
つまり「素の自分」であり、プライベートなところで出て来る性格です。
他人からは、あまり分からないと言えます。
一方、「太陽」は社会的な顔であり、仕事など公的な場所で見せる性格です。
表の社会的な性格が「太陽」、裏のプライベートな性格が「月」で示されます。
太陽は象徴的に影響力が大きい
それでも太陽にあるサイン(星座)が色々な面で当てはまる理由は、太陽が他の天体と比べても影響力が大きいからです。
松村潔先生は、「太陽はホロスコープの天体の中で30%の影響力がある」とおっしゃています。
持論ですが、その理由として、「太陽」が太陽系の中でも恒星であることです。
太陽系の中でも「太陽」は他の天体と比較して、物理的に直径が大きいことが象徴的な影響として反映されているのでしょう。
太陽は地球の投影
松村潔先生がよく本で書かれている「太陽は地球の投影」という言葉を理解できるでしょうか?
丸井は何回見ても混乱してきます(笑)。
解説すると、ホロスコープは「天動説」なので、地球を太陽系の中心にして見た占いです。
恒星である「太陽」は本来、太陽系の中心で動かないのですが、地球から見ると、地球の周りを「太陽」がグルグルと回っていることになるわけです。
ちなみにこの地球から見た「太陽」の軌道上にある星座に12星座があります。
そして「太陽は地球を投影」という言葉は、太陽が一惑星に成り下がったことを意味します。
恒星の「太陽」の熱によって、生物などにエネルギーを供給して生かしめる「神の力」は、ホロスコープの「太陽」には与えれていません。
地球の「影」(力)を太陽に「投」げかけているので、地球サイズ(自分)の力しかないのがホロスコープの「太陽」なのです。

人間って怖いよね。
太陽の本質的な意味は「人生を創造する力」
太陽の意味として、自我、自己、人生の発展する方向性、人生の目的、目標と色々説明されています。
本質的には「人生を創造する力」です。
恒星は自らエネルギーを創造して、人類を生かしめるように、個人の人生で太陽を使うときも意志や能動性を発揮することが必要なのです。
人生を積極的に開拓しなければならないので、ある意味「自己中」な天体かもしれません。
でも恒星の「太陽」は中心性が強く、「天動説」の考え方も自己中心的なので、当然と言えば当然でしょう。
太陽の年齢域は26歳~35歳であり、その期間に太陽サインの人格を努力して開発し、人生の可能性を高める必要があるので、若い時の「自己中」は許されます。
また太陽の年齢域は、仕事でのスキル獲得や出世の意欲が強まるので、「自分作り」の期間に相当します。
そして火星期の36歳~45歳の間で、人生をステップアップするために挑戦していくことになります。
簡単に説明すると人生の「目標」
目的と目標の意味は同じだと思っている人が多いのですが、実は違うことをご存知でしょうか?
目的は目標を包含するもので、目的は全体的に成し遂げたいことを意味します。
目標は目的を達成するための過程において、具体的なターゲットを決めることを意味します。
つまりホロスコープ全体が人生の目的であり、その目的を達成する目標が「太陽」と言えるでしょう。
また各天体のサインとハウスの抽象的な意味を目的、それを達成するための具体的な目標と考えても面白いです。
ただ太陽の目標をクリアしないと、太陽以降の天体の目標に辿りつくことさえできないので、ホロスコープの中で一番大事な目標ではないでしょうか。
女性の「太陽」は結婚する男性を暗示する
女性の「太陽」は結婚する男性、太陽と対の天体である男性の「月」は結婚する女性を暗示します。
太陽が女性の結婚相手を暗示する理由は「太陽」に父性、父親、夫、男性の意味があるからです。
父性の象徴があるのは、獅子座の支配星が「太陽」だからです。
獅子座のライオンや王様のどっしり構えているイメージから分かるように、意志を持った力強い男性の象徴があります。
太陽のサインはどんな性格の人か、太陽のハウスは職業など何をしている人か、太陽のアスペクトはどのような傾向性を持った人かを予測でき、アスペクトする天体の象意のような結婚相手として表れやすいです。
例えば、太陽に火星が重なっていたら、積極的な男性や成功者だったり、天王星(てんのうせい)だと、個性的な男性と結婚する可能性を暗示します。
その太陽と火星の合(重なる)が5ハウスに位置すると、自営業や起業している野心的な男性かもしれません。
しかし丸井の母親は、太陽と火星が重なっていますが、結婚相手は積極的な男性とは反対の大人しい平穏な人でした。
太陽と火星が合なのに積極的な男性ではなかった1番目の理由は、母親が積極的な個性を人生で獲得しなければならない人生だったこと、2番目の理由は、DES(7ハウス)の支配星である金星が水瓶座12ハウスに位置していることです。
1番目の理由として、太陽を自分で活用できる人は、そもそも太陽を結婚相手に投影しなくてもいいわけです。それは結婚できないことを意味するわけではありません。
2番目の理由として、結婚相手を暗示する場所はもう一つあり、7ハウスと呼ばれる場所です。7ハウスは広義では対人関係、また結婚相手や仕事など様々なパートナーを意味します。
7ハウスのカスプのサインを見れば、どのような人と関わりやすいかが分かり、結婚相手も示します。また天秤座7ハウスだとすれば、その天秤座の支配星がどこのハウスに位置するかでさらに細かく結婚相手を分析することができます。
母親は天秤座7ハウスであり、天秤座の支配星である金星が水瓶座12ハウスにあります。
つまり母親の結婚相手は「水瓶座12ハウス」のような人物となるわけです。
水瓶座は冷たい性格ですが、実際の父親もあまり人好きではなく、心を開かない性格でした。また12ハウスは宗教的、精神的な意味があり、精神的な分野の活動をすることがライフワークのような父親です。
母親のホロスコープに父親の象徴が非常によく表れています。
つまり結婚相手を予想するなら太陽とDES(7ハウス)の両方を見る必要があるでしょう。

女性は太陽に関わっている天体を自分で発揮できない人が多いので、結婚相手に託す場合が多いと考えることができます。この結婚相手に天体の個性を映すことを「投影」と言います。
実例・妹の太陽

上の画像がオタクである妹のホロスコープの一部です。
文字にすると
太陽に「土星」が重なっています。
「土星」は制限を意味するので、太陽の意味である自己や人生の発展に、遅れが生じることになります。
またストイックに努力していく人格になる場合もありますが、妹の場合、自分に対する厳しさは、他の部分で打ち消されて、今のところ軽いおちゃめな人格です。
妹の「土星」による人生の制限、障害は、「不安障害」となって表われました。
なぜなら双子座に太陽・土星があり、さらに双子座に対応する「3ハウス」に、その天体が位置し、加えて他の天体によって、双子座が非常に強調されているからです。
双子座の性質が、3重に強調されていることが分かります。
双子座は好奇心が強い性質で、枝分かれしていくように「分散」していく性質があります。
意識が「分散」していくとバラバラになることから、神経不安を発症しやすいサインと言われています。
そのため妹は、中学生の時に不安障害に関係のある病気になり、引きこもりになりました。
また3ハウスは義務教育の時期を示します。
3ハウスを要因として、中学生の頃に病気が発症したと考えることができます。
いずれにせよ太陽に土星が重なると、何らかの制限が人生にかかる場合が多くあります。
妹の結婚相手を予想する
女性の太陽は、結婚相手を暗示すると説明しましたので、オタクの妹で予想してみたいと思います。
妹の太陽には、「土星」が重なっているので、土星のような男性と結婚する可能性があります。
それは年上、権威ある男性、頼れるような包容力のある人物像をイメージできます。
妹は心が繊細で不安定なところがあるので、その不安定な心を補う作用が働くことも考慮に入れます。
またDESの支配星は水星であり、双子座4ハウスに位置していて、4ハウスの地元に縁ある人、同郷、不動産に関係していると予想できます。
また水星は木星や冥王星と関わるので、4ハウスの意味は変化する可能性があります。
土星か水星4ハウスか、もしくは両方の意味が出ているかは、実際の妹の人生で確認するしかありません。

「ハウス」というのは、具体的な場所を意味します。3ハウスは情報やコミュニケーション。7ハウスは対人関係や結婚相手などです。
人生の軸と流れは「月」「太陽」「土星」で見る
人格の基盤を示す「月」から人生が始まり、「太陽」は今世で新しい個性を獲得して、自己の可能性を開発していきます。
そして最終的な人生の到達点を示す「土星」で、人生が完結します。
その3つの天体の軸によって、人生の変移、運命の流れを読むことができます。
まとめ
ホロスコープの太陽は…
- 人生を創造する力
- 太陽期の26才~35才は、自分作りの期間
- 社会的に見せる、公的な自分
- 女性の場合、結婚相手を暗示するが、自分で太陽に関わるアスペクトを使えていると、投影していない人もいる
天体解説シリーズ↓
コメント