
まるいゆめ!占い師やってます。
初めてホロスコープを独学、勉強しようと思っている方や本を一冊読んだことがある人に向けて、基本的な知識を中心に、どのように分析していったらいいかを大事なところから順番に書いています。
6つのポイントは
- 「ホロスコープの天体配置」で人生傾向を読む
- 「区分の偏り」を読み個性の特徴を知る
- 「サイン、天体、ハウスの組み合わせ」は基本の読み
- 「サインとハウスに天体が集中している所」は突出している自分の特徴
- 「ASCとMCの星座」は人生の大きな枠
- 「ASC、MC、DES、ICに対するコンジャンクション」はその天体が顕著に現れる
この記事を読む前に、【西洋占星術②】ホロスコープのサイン、天体、ハウス、アスペクトの関係性を分かりやすく解説!を読んでいただくことで、ホロスコープの読み解き方の全体像が理解しやすくなります。

レッツ、ホロスコープ
ホロスコープ全体の天体配置パターン

10個の天体がホロスコープの円全体のどこに偏っているのかを見る方法です。
基本的に大きく4つのパターンに分けることができて、大まかな人生傾向を知ることができます。
①上半分に天体が集まっている人は、社会的な活動に力を入れ、注目され、評価されることに人生の基準を置きます。発展志向が強いタイプです。
②下半分に天体が集中している人は、個人的な活動や私生活の充実に力を入れるため、安定を求めます。家庭的で生活力があります。
③左半分に天体が集中している人は、自分軸が強く、自分に責任を持ち生きて行こうとします。人生を自力で切り開く分、自己中心性が強くなる場合があります。
④右半分に天体が集中している人は、他人軸で生きて行く傾向があり、周りに合わせて、付いて行くタイプです。他者との関りで、人生が進んで行きます。
実例・丸井の天体配置パターン
丸井のホロスコープは、左半分に天体が9天体あります。自分中心で物事を見ているところがあり、努力によって、人生を可能性を高めて行こうという傾向があります。
さらに左半分の天体を中心にして、上半分に7天体あります。ですので自力型と同時に、社会で活躍したい傾向があることを示します。
複雑な天体の配置パターン
基本的に実例のように読めば、ほとんどの人は2つの大きな人生傾向が読めると思います。
天体配置のパターンをさらに7つのパターンに分けて書いてあるのが、『いちばんやさしい西洋占星術』です。結構当たっていて面白いのですが、情報量が多くなるので、学びたての人は、後で興味を持ったら確認してください。
といっても上記の本は初心者にいちばんおすすめの本です。
□【初心者向け】占星術のおすすめ本5選!実際に読んだ本をランキングで紹介
区分の偏りを読む
区分とは、サインを4元素、3区分、2区分に分類したものです。
区分の多い所や少ない所など偏りを見ることで、自分の大きな特徴や行動傾向を知ることができますし、アスペクトで繋がったサイン同士の関係性(相性)を考えるときに役立ちます。
区分法の詳細記事↓
サイン、ハウスに天体が集中している所
サインかハウスに3つ以上、天体が集中している場合、その人にとって大事な部分を示し、同時に強調されるため、その人の特徴として発揮されます。
天体の数が過剰であれば、そのサインやハウスが最初は上手に扱えなかったりしますが、逆に特化した強みとなって、人生を推進する力にもなります。
サインに天体が集中していると、そのサインの性格や性質が分かりやすく出ていると思います。それだけ個性が強いということです。
ハウスに天体が集中していると、そのハウスの分野に執着し、取り組みます。天体の数が多ければ、振り回されたり、苦痛を感じる出来事があるかもしれません。
ハウスの天体の数え方で注意したいのは、5度前ルールです。
ハウスのカスプ5度前にある天体は、次のハウスに位置するものとみなすルールです。
もっと詳しく知りたい方は「月星座と月ハウスの調べ方」に分かりやすく5度前ルールを説明しています。
月、太陽、土星のサインとハウスを見る
月と太陽と土星は、人生の軸といい、個人の人生を支える柱なので、まずはこの3つの天体を見るのがいいでしょう。
「サイン」、「天体」、「ハウス」で3つの組み合わせで、簡単のように思われるかもしれませんが、勉強を続けると、バラバラに意味を合わせるだけではない、組み合わせの深さが分かってきます。
サインと月ならば、どんな性格で、どのようなものに欲求があるのか。その月の性格を主にどこの場所(ハウス)で発揮するのかを見ます。
↓の記事は3つの天体の解説と解釈の実例です。
月と太陽の比較、太陽と土星の比較をする
比較することで、多少アスペクトの練習になりますし、月と太陽、太陽と土星だけではなく、他の天体同士も適当に比較してください。矛盾した性格や意味が出てきますが、人間は複雑な人格を持っています。
月は安心してるときの素の自分、太陽は自分から積極的に働く、社会的な人格なので、この2つの天体を比較してみての違いを書いてみましょう。
この「2つの天体が全く性質の異なるサイン」に入ると、基本的な人格に差が出てきます。「2つとも同じサインとハウス」にあれば、意味が強まり、「2つの天体が重なる」なら、裏表ない人格になるでしょう。
そして太陽と土星の比較です。太陽は人生で目指す目標であり、サインの人格とハウスの物事を身につけようと努力します。
一方土星は最初は苦手な場所と感じますが、努力して安定していくことで、最終的に一番力を持つことになる天体です。
つまり太陽(26才以降)から土星(56才以降)の人生の推移を読み取ることができます。
例えば牡羊座に太陽があれば、パワフルで主導的に人生を生きようとしますが、蟹座の土星の段階になると、牡羊座の個人主義的な性格とは反対になり、仲間と一緒に集まることに楽しみを感じて暮らすようになります。
残りの7つの天体のサインとハウスを見る
下の記事は全て実例がついているので、解釈の参考にしてください。
水星は知性の色(サイン)を表し、水星のハウスはどこに知性や技術、技能を発揮するかを示します。
金星は感受性の色、趣味嗜好を表し、金星のハウスは具体的にどこで楽しむかを示します。
水星と金星は太陽の近くにいる天体で、太陽の目標をサポートする天体です。自分はどっちの天体が優位なのかを考えてみましょう。
火星は意欲の色を表し、火星のハウスはどこの分野、場所で勝ち取るかを示します。
木星のサインはどのような優しさ、受容性か、木星のハウスは恵まれて拡大しやすい場所はどこかを示します。
火星と木星は対立的な関係性です。火星の影響が強いと、自己主張が激しくなりますし、木星が強いと、集団の中で生きることを良しとします。
トランスサタニアンは影響の幅が広い
天王星、海王星、冥王星(トランスサタニアン)は公転周期が遅い天体なので、サインの影響は世代的に表れます。そして個人のホロスコープで、この3つの天体があるハウスは、サインの世代的な影響を取り入れる場所と言えます。
トランスサタ二アンの天体のサインとハウスを合わせて読むのは少し難しいので、最初は「天体とハウス」だけの組み合わせで考えてもいいでしょう。
また若い年齢だとまだハウスの意味が表れていなかったり、トラサタは土星のこの世の向こう側にある天体なので、そもそも発揮しなくてもいいと思ってる人がいたり、逆に強く働いて、人生に安定感がなかったり、常識を覆したい人もいます。
天王星のハウスは変革、改革するところ、または独自性が強くなる場所です。
海王星のハウスは夢が大きくなるところ、または霊的、インスピレーションの影響が強く働く場所です。
冥王星は極端に働くところ、または徹底的に深めていく場所です。
ASCとMCの星座の確認

「ASC」と「MC」はハウスのアングルの中でも1番目と2番目に重要な軸です。
ASCは生まれた瞬間に刻まれた個性であり、自分の認識では分かりにくいのですが、周囲からは分かりやすい個性です。また終生続く個性のスタイルを示します。「隠れ個性」とでも言えるかもしれません。
MCは社会の中で達成できる仕事や役割であり、自分のキャリアの頂点を示しています。たまに「天職」や「天命」などのような意味を持たせている本がありますが、「MC」だけで天職は分かりません。天職はホロスコープ全体を読む必要があります。
それぞれ別々に読んでもいいのですが、ASCとMCの組み合わせは、人生のスタートとゴールを表し、28通りに分けることができます。
『最新占星術入門』に28通りの解釈が載っていて、独学するには必須の本です。
また実践的な方法では、ASCとMCの星座を見るだけではなく、星座の支配星の流れを読まなければなりません。
例えば牡羊座ASCの支配星は火星ですが、その火星が7ハウスに位置すれば、ASCの個性は主に7ハウスの対人関係で発揮したくなります。
ASCとMCの星座の支配星が、どこのハウスにあるかをチェックしてみるといいでしょう。ASCだけではなく、全てのハウスの支配星の流れも『最新占星術入門』に載っています。
アングルは「パッケージ」と言われることがあります。例えば、お菓子のパッケージは、外側に商品名やデザイン、中身に色々なお菓子が入っているように、アングルでもサインの支配星の流れによって、「中身」の実態が異なる場合があります。
ASCとMC以外の「IC」と「DES」も星座と支配星の流れを読めますが、初級の方はどのように解釈するか難しくなってきます。
『最新占星術入門』の詳しい内容を知りたい方は【中級者向け】西洋占星術の独学におすすめ本6選をチェック。
アングルにコンジャンクションする天体
アングルとは、ハウスの4つの軸である
- ASC(1ハウスの起点)
- MC(10ハウスの起点)
- DES(7ハウスの起点)
- IC(4ハウスの起点)
のことです。
この4つの軸に天体がコンジャンクションしている人は、人生や個性において、アングルの意味にもとづいた天体の象徴が強く現れます。
コンジャンクション(合)とは、角度0°のことであり、天体と天体と重なっていることを意味します。
アングルの場合、天体ではありませんが、4つの軸に天体がコンジャンクションすることで、効果が表れます。
また角度には、オーブ(許容範囲)という概念があり、0°に近づくほど強制的に働き、0°から離れるほど影響力が弱くなるとともに、コントロールしやすくなります。
「アスペクトの角度の種類」と「オーブの度数」はややこしいですが、「角度」の強弱を決めるのが「オーブ」です。
オーブの取り方は、占い師によって様々なのですが、丸井はコンジャンクションのオーブとして最大6°30分以内で取ることが多いです。また太陽と月だけ+2°して取ります。
例えば、牡羊座10°にASCがあったとき、牡羊座15°に太陽があれば、ASCと太陽のコンジャンクションはオーブ5°になります。
基本的にアスペクトのオーブを加味しながら、ホロスコープを読んでいくことになりますが、アスペクトの種類によって、オーブの範囲が違うので、注意しましょう。
初級なので、すべて説明しませんが、必要になってくる基礎知識です。
まとめ
初級レベルのポイントは
- ホロスコープの天体配置
- 区分の偏り
- サイン、天体、ハウスの組み合わせ
- サインとハウスに天体が集中している所
- ASCとMCの星座
- ASC、MC、DES、ICに対するコンジャンクション
この順番は全体を読み解くことから、一つのアングルの流れで書いていて、最初にホロスコープの全体の傾向を掴むことが大切という思いを伝えたいからです。
勉強を進めると、どんどん細部に目が行きがちになり、丸井の経験だとアスペクトの分析が面白くなれば、サインを簡略的に読んだり、サビアンの意味を極端に重視してしまい間違ったことがあります。
全体的に見る視点を頭の片隅に置いといていただければ、十分です。
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